福祉施設等への不動産活用事例

「安心」に住める街づくりには、福祉施設の充実が重要なファクターです。アルモニイサービスの取り組みをご紹介します。

川崎市川崎区東田の通所介護の場合
川崎市川崎区東田の通所介護

駅から徒歩10分程度、地域では間取りが広く台形で借り手のいなかった空き店舗をデイサービスの通所介護施設にしました。
この建物は、旧住宅・都市整備公団、該当市が第1種市街地開発事業で行ったビルで、一般的な建築確認申請ではなく、一団地認定を受けた計画通知でした。一団地認定とは、一敷地一建築物の原則の例外として認められた特別制度のことです。(建築基準法(第86条))
このビルは4棟のビルで構成されており、4棟が1つの計画通知なので、用途変更する場合4棟全てが申請の対象となりましたので、必要な書類を揃えることから始めました。4棟すべての図面を作成すると書類の量が膨大なので市役所と交渉し、部分的な図面のみにすることでコストダウンを図りました。
また、管理組合の総会では、弊社が仲立ちとなって工事と用途変更の必要性を説明することで、スムーズにみなさまの理解をいただくことができました。用途変更(児童福祉施設等)の終了後、設備一式も担当しました。ご利用者の健康増進及びリハビリテーションのため、室内にあえてスロープを取り付けずに、転ばない工夫をした低めの段差をつけるなどの工夫をしました。

川崎市幸区小倉の複合介護施設
川崎市幸区小倉の複合介護施設

介護施設の設計は、「ご利用者の介護度」や「どんな方がご利用するのか」を施設の方と詳細に打ち合わせて建設する事が重要です。
機能訓練室の広さ、明るさ、訓練室設備、空調機、加湿器、空気清浄機などのレイアウト、そして備品の取り付け位置・高さが重要です(キッチン、洗面台、鏡、手すり、机、椅子など)。
車椅子の利用者とそうでない方では、設備に対する視線や手の届く範囲が違います。車椅子の利用者が多い施設かどうかをヒアリングし、設計に盛り込むことで、トラブルや使いにくさを避けることができます。安全性では、床の硬さ、ご利用者が見渡せる視野を確保することも必要です。
利用者の介護度が上がると、家庭で入浴させるのは重労働です。利用者の介護度が上がることを想定し、施設内のお風呂を充実させました。
特に、給湯設備は重要で、給湯器が1基故障しても対応が出来るように、また、給湯スピードを通常の約2倍で給湯できるように設計しました。これらの工夫により安心してお風呂が使え、また入浴介助時間の短縮も行えました。
また、防災対策も重要ですので、災害時は発電機で発電し、専用線で電気の利用ができるようにと、二重の安全性を考えました。

グループホームの場合
グループホームの場合

介護施設のエレベーターについて、ご提案の例。グループホームは、利用者に足の不自由な方も多いため、階層のある施設ではエレベーターが必須です。ただ、エレベーターの耐久年数は19年ほどなので、定期的なメインテナンスが必要です。メインテナンスの方法、コストを削減した入れ替えなどについて、アドバイスをいたします。

川崎市幸区小倉の複合介護施設
川崎市幸区小倉の複合介護施設

一軒家を認知症対応のデイサービスに用途変更した例です。
認知症のご利用者様には、家庭的な施設を好む方も多くいらっしゃいます。また、デイサービスをご利用される方の多くは、入浴を希望されています。しかし、家庭用のお風呂では、介護度が高いご利用者様のご入浴は職員の負担が多くなるので、機械浴槽を導入できるように限られた面積の中で工夫をしました。

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